行政実務研修生日記 51
今日もたくさん働きました。
また今週からTDM(時差出勤)期間となっているので、朝7:30から働いておりますが、
今日は21:30まで働きました。
もう何時間働いたか計算できないですね(したくない)
行政実務研修生のお仕事【文科省にいるとインプットの機会がたくさんあります】
さて、先日は、文科省の1〜3年目職員向けの研修、メクサポ に行ってきました。
メクサポとは?
MEXT=文科省の新入社員へのサポート(研修)、略してメクサポです。
これは、入省して1〜3年目の若手職員向けに、
7〜10年目あたりの職員が法令改正やら国会対応やら、
中央省庁の仕事のイロハを教えてくれる企画で、私のような行政実務研修生も参加できます。
こういう、研修や勉強の機会に恵まれているのは、文科省のとても良いところです。
今回のテーマは国会対応。
4月に、国会会期中のど真ん中に放り込まれ、目の前のことに精一杯だった私の中には、
さまざまな国会対応の"点"がありますが、それが線になってない。
次の国会がまた秋、冬に始まる前にもうすこし頭の整理を
つけておきたいと思っていた私にとっては、
これはとてもちょうどいい機会だと思い参加しました。
【悲報】国会答弁は難しい
国会答弁て、素人目には、当たり障りない事を言ってるだけじゃん、
簡単じゃん、誰でも書けるじゃんと思っていました。
ってか、そう見えます。
しかし、実際に書いてみろとなると中々そうもいかない事がわかりました。
今回のメクサポ企画では、座学に始まり、
実際に班になって国会答弁を作成するというところまで行いました。
国会答弁を作成するにあたっては、
担当の割り振りは問題ないか、
過去の似たような答弁ではどのように語っているか、それと整合はとれているか、
過去の文科省から出ている通知と相違ないか、
事実誤認はないか、
有識者会議ではどのように取り扱われているか、
統計情報と比較しておかしなところはないか、
など、とにかく事前に考えることが多い!
その上で、それら条件を全てクリアし、言い過ぎ、誤りにならないような
言葉にしようとすると、これが中々筆が進まない。
ってか制限時間付きなので、焦って頭の整理がついていかない
っていうのが、国会答弁をやってみた感想でした。
実際の答弁作成でも、〜時までに作らないと間に合わないってのがあるから、
こりゃギリギリに質問通告来たら焦るわな。
・・・・・・・・・
国会待機というものがなぜ必要かわかった気がするけど、私はやりたくない!
とにかく伝えたいことは、国会答弁は一筋縄ではいかないということ!!
これは結構大きな収穫です。
出来ないことがわかったのは、まさに出来るようになることの第一歩です。
国会対応における連絡ラインの気遣い
このメクサポ企画では、今まで気づかなかった連絡ラインのお仕事についても
学ぶことができました。
連絡ラインとは?こちらへ
連絡ラインはただ課内のフリをつけて、仕事を回していくだけではなく、
国会状況に関する情報を集め、原係に、
今日は質問状況から見て、当たらなそう、
この議員が質問を予告しているから、今日は残らなきゃいけなさそう、
とか、事前に原係の対応を予測して、伝えてあげる。
これだけで、原係の対応はとてもスムーズになります。
質問来て、さあヨーイドン、ではなく、あらかじめ助走をつけてもらっておく。
あるいは今日は走らなくて良さそうだ。
など、フォーキャストしてあげれば課の負担軽減につながります。
ここまで連絡ラインとして出来ていると、大変有り難がられます。
まとめ:国会答弁はまず書くまでが難しい
そして、あまり自ら書くことが無い連絡ラインも、
実行部隊である原係を助けてあげられることは多くある。
出来る事を積極的にやっていく姿勢は、文科省、大学職員としてだけでなく、
今後の職業人としての自分を助けてくれます。
今日は以上です。