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研修日記

行政実務研修生のお仕事【傾向と対策と活用】

更新日:

 

行政実務研修生日記55

 

お疲れ様でした。今日も一所懸命働きました。多分。

 

最近は、前期の連絡ライン在籍時との力の抜け具合に対して、

なんか前より生産的でないなーと感じながらも、帰りが早くなったことを喜んでおります。

 

 

東京にきてから、動画編集に本格覚醒、


作曲始めたり、バンドのライブの機会を貰えたり、YouTubeのチャンネルを

シェアハウスの皆さんと始めたりと、

プライベートが忙しくなった私にとってはちょうどいいタイミングでの異動だったなと感じています。

 

 

とはいえ、前の部署の方が忙しい分、仕事に臨場感はありましたね。



今から議員が文科省に乗り込んでくる!


とか、


照会きたけど締切まであと12分!とかのね。

 

 

 

あーいうのも意外と楽しかったと正直ベースで思いますね。やるしかないってなった方が私は燃える。

 

さて、今日は、原業をじっくり行う部署にも慣れ始め、

文科省が大学に助言をするとき、ダメだと指摘するときの傾向などもいくつか掴めてきたので、

 

そういう知識、感覚は、大学に戻ってからかなり役に立つということについて書いていきます。

 

行政実務研修生のお仕事【傾向と対策】

 

 

私の今の部署は、よく大学から 改組=学部を変えたいですよー、
大学院の定員変えたいですよー、
新しくこういう専攻を設置したいですよーという相談を受けます。

 

 

まだ2,3か月足らずしか経験してない中ですが、感じた事は以下の通りです。



1.きちんと構想を根拠を基に練っている大学と、絵空事で構想している大学の差が半端ない。



2.それに対して、文科省はダメなものにはとことんダメだというが、

それはあくまで馬鹿にしているのではなく、大学が設置審査を通るために必要なことを、

淡々と述べている。

 


でもそれが大学から、ボロクソに言われた、という捉え方をされてしまう。

3.文科省が重要視するのは定員管理。定員は運営費交付金の交付額に直結するので、ここの考え方は、大学は必ず良質な根拠を持って積み上げないといけない。

 

 

 
3点を総合して深掘りすると、

良い企画書を持ってくる大学は、キチンと客観的な根拠を積み上げて、

こういう学部が必要だ、これくらいの学生定員が必要だ、という資料を持ってきます。

 


一方、ダメな大学は、主観的な資料を積み上げて資料作り、改組を企画します。

 

客観的な根拠と主観的な根拠とは?

 

 

例えば、学部の学生定員の話で例えると、

客観的な根拠というのは、これだけ入学したい学生がいますよ、

アンケートや調査でそういう事実がわかってますよ、というもの。

 

 

主観的な根拠というのは、これまでの実績がこれくらいだから、

〜人くらい志願者がいるだろう、廃止する課程が何人いたから、

同じ人数の志願者が流れてきます、といったもの。

 

 



一見、実績に基づいた考え方に見えますが、あくまで大学視点の観測、希望でしかないんです。

 

 


言い換えれば、入学したい!と言ったのは誰ですか?ということ。

 



今回の場合、 客観的根拠は学生が言ったこと、


主観的根拠は大学がいったこと

 



ということになります。

 

行政実務研修生、この感覚を大学に戻ってから活かそう。

 



ここまで書くと、もうみなまで言わなくとも伝わるかと思います。

 
文科省に相談するときの資料作り、企画作りとしては、


当然その根拠は、という部分がらもとめられますが、

その時に使う根拠は、果たして使える根拠なのか、ということです。

 

 

大学職員も人間なので、楽したいのは当たり前。だからといって上に書いたような、

自前のデータだけうまくこねくり回して、

良さげに作ってもすぐに百戦錬磨の文科省職員に見抜かれるのが関の山です。

 

 

たとえ苦労して集めたデータでも、使えないデータでは意味がありません。


企画のターゲットは誰なのかをよく考えて、必要なデータが集まるように、

丁寧にデータが集まるように作業することが大事です。



丁寧に、という観点はここで初めて出てきましたが、
例えば、あなたは大学院に行きたいですか?
yes or no というアンケートをとっても、


検討中かnoの回答が多くなるでしょう。

 

 

しかし、

こういう改組を考えていて、こういう学びが得られる、今あなたの進路の悩みはなんですか?

それを解消するには大学院に進んでみるのもアリかもしれませんね?

 



という丁寧な説明をしたあとのアンケートでは、結果は変わるでしょう。

(実際、こういう手順を踏んで、すごく良い結果を叩き出したアンケートを実施した大学さんいました。実例です。)

 

 

大学に戻ってからも、こういう感覚を忘れないようにしたいものです。

 

やっぱりビジネスでも遊びでも、ターゲットは誰か?を考えるのは大事なことです。

 

 

今日は以上です。

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