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研修日記

行政実務研修生のお仕事【研修編(プレゼンのコツ)】

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研修生として文科省に行くと、第1週~第2週にかけて、3日間ほど缶詰にされて、”研修”というものが行われます。これは、新規採用の文科省プロパー職員と一緒に受けます。

 

この3日間で、文化庁やスポーツ庁を含めた文科省の組織全体の話や、新たに文科省に勤めるにあたっての心構え等々を学ぶことになっています。

 

 

こうした、大学にいては中々聞けない話題を多く聞くことができるのは、やはり研修生としてはたらくことのメリットですね。感じ方は人それぞれですが、間違いなく有益な勉強時間にはなります。

研修の具体的内容は座学です。講話、がメインで、要は偉い人のお話を聞く時間が多いです。グループワーク等の参加型の時間はありませんでした。

 

この記事では、私がプレゼンが少し得意(好きだし)ということもあり、つまらないプレゼンと、面白いプレゼンの特徴を、この”研修”のエピソードを交えながら書いていきます。

 

行政実務研修生のお仕事【研修編(プレゼンのコツ)】

 

 まず、

ぶっちゃけ言うと、役人の話を聞くのはつまらないです。

たしか8~9コマくらい講和の時間があった思いますが、面白いな、と思ったのは3人だけでしたね。その他の役人の皆様のお話はもう何を言っているのか、聞いている途中で分からなくなるほど頭に入ってこないものでした。

 

面白く聞けたのは、宮田文化庁長官と、鈴木スポーツ庁長官、この二人は民間登用なので、やっぱり話がおもしろい。役人で話が面白く、頭に入ってくるのは1人だけでしたね。

 

この方々に共通しているのは、リスナーとの対話、リスナーの関心を時々惹きつける一幕(映像や話者が会場内を動く等)があるなど、世のプレゼンの基本的なことが忠実に行われていることでした。

 

 

逆に、つまらない話の人は、基本、ステージの演台から山のごとく1歩も動かず、抑揚なくつらつらと話続ける。

講話のコマが多かったので、こんなにもプレゼンの比較ができたのは、私にはある意味で良い研修でした。

  

つまらない話はスルーでOKです。

 

研修生として赴任される方は、その前に社会人経験を積んでいるので、
話の内容的には新卒の職員向けに練られた話が多いため、面白くないなと思ったら全然内職 or 休憩すべきですね。ただでさえ環境の変化で疲れがちなんですから、聞くに値しないと思ったら即刻好きなことをすべきです。

 

これは、研修生の私が言うのもなんですが、聞く側の立場に立ったプレゼンが行われていないことが原因なんですよね。

 

 

わかりにくい、聞く気が無くなる話、プレゼンというのは、
始めに聞き手の関心を惹きつけなかったり(ツカミ)、笑いやブレイク(抑揚)をいれなかったり。

 

相手の聞きたいことではなく、自分の話したいことをしゃべっていたり、なぜこの話をするのかという、話題の位置づけを説明しなかったりと、

とにかくリスナーではなくスピーカーの視点で話が構成されています。

つまらなかった役人の講話はみんな上記のとおりでした。

 

 

わかりやすい、ワクワクするプレゼン

 

これは完全に上記のつまらないプレゼンの逆、他者目線、リスナー目線のプレゼンです。
わかってもらいたいことが伝わり、どうやったらわかってもらえるかを考えてプレゼンされているな、と思ったのはやはりどんどん話に引き込まれます。

 

聞けるプレゼンの最低限の約束は以下の3つですね。 

 

聞けるプレゼンの最低限の約束は以下の3つですね。 

  • リスナーの関心を最初に惹きつける、あとは定期的に笑いや休憩をはさみ、集中力を途切れさせない。
  • リスナーの求めていることを予想する。それに基づいた話題提供や、自分のエピソードを選択する。
  • なぜ、これから話すことを聞いてもらいたいか、その説明をする(リスナーに目的を与える)

 

要は、上の3つをさらにまとめると、「リスナーが、話者から相手にされていると感じるかどうか」です。

 

知っていることをツラツラと抑揚なく話をするのは、
そう、声を出しているだけです。プレゼンになっていないです。

プレゼンとは、その名の通り、自分の伝えたいことをプレゼントすること。

つまりギフトを贈ることと一緒。

 

ギフト、贈り物には必ず贈る側は気持ちを込めるし、貰った側はその気持ちを感じて嬉しくなる。
だから、日本の文化では、その嬉しい気持ちの表しとして、お返しをすることもある。心が通じ合う。

 

 

プレゼンも同じです。

「自分のつたえたいこと」を、「相手にわかってほしいこと」として、伝わる工夫、例えば、オープニングの掴みで一気に関心を向けさせる仕掛け、写真や動画を盛り込む、

抑揚をはじめとした話術、適度に集中が保てる話題の構成をよく考えて、聞き手が、プレゼン側からのギフトを受け取りやすくする必要がある。

そうすることで、スピーカーとリスナーに対話が生まれます。
スピーカーとリスナーのやりとり、問いかけ等、聞き手が自然とプレゼンに参加しているような仕掛けが必要ですね。

 

 

冒頭で紹介した上手な3人のプレゼンは見事でした。
掴み、話術、話題構成や、リスナーへのプレゼンの進み方の提示、リスナーとのやりとり、巻き込みがあり、全く眠くならない、むしろもっと聞いていたいと思えるプレゼンでした。

 

 

演台から動かず、問いかけもせず、スライドの中身をただ音読しているだけ、何のためにこの内容を教えようとしているのかわからないプレゼンはダメですね。

 

あとは、面白ければプレゼンの目的は示さなくても良いと思うんだけど、堅い内容や、つまらなく感じられそうな話題の場合は、

「なぜこれを学ぶ必要があるのか」、を必ず提示しないと、聞き手は、どんなに面白いプレゼンでも、ギフトを受け取ってくれませんね。

 

だって、何でそのギフトくれるの?って状態ですもの。得体の知れないもの、貰わないですよね?

 

 

繰り返しですが、

掴みで聴取の関心を向ける、面白そうだと思わせる
全体の尺の10〜15%くらいの間隔で笑や、巻き込みを挟む


プレゼンは、他者目線、他者への思いやりということで。

今日はこの辺で。

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