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行政実務研修生のお仕事【ふりもめ】

投稿日:

 

行政実務研修生日記53

 

しばらく更新が途絶えていました。

もし読んでいてくれる方がいたら申し訳ないです。

 

10月の異動の準備やら、ライブの練習やら、youtuber活動やら作曲活動諸々で

多忙を極め、更新をやめていましたが、

記事は通勤時間を使って書き溜めていたので、しばらくリアルタイムではない記事が続きますが、

また書いていきます。

 

 

さて、連絡ラインとして働いていると必ず当たる困難がいくつかあります。

 

今日はその1つ、フリ揉めについて書いていきます。

 

 

行政実務研修生のお仕事【ふりもめ】

 

まず、フリ揉めとは?

 

フリ揉めとは、案件に対する割り振りで揉めることです。

 

課同士、さらに大きいと局同士、さらに大きくなると省庁同士で揉めることもあります。

 

 

何故揉めるのでしょう。

 

そんなんお互い様で持ちつ持たれつ、やれるほうでやりゃー良いじゃん、

という意見もあると思います。

 

実際私もそう思いました。

 

でも、霞ヶ関ルールがそうさせてくれません。

 

 

この霞ヶ関ルールでは、フリ、つまり担当が決まると、

その案件は、何かない限り前例踏襲になります。

 

 

つまり、一度引き受けると、その案件をその先もずっと引き受けなければいけなくなります。

 

 
これがあるから、各課、各局、各省庁はびたりと自分の担当案件でなければ簡単には引き受けません。

 

 

担当職務にお互いかするぐらいだと揉める揉めるw

  

 

まして、複数課にかすると押し付け合いという不毛な争いが起きることもあります。

 

とある課の担当にすこしでもハマり、少しだけ他の課にもかするという場合には、

メイン担当と合議という形で、2課で担当するというふうに、

単課で引き受けないようにすることもよくあります。

 

 

 

行政実務研修生、最近のフリ揉め

 

最近、というかよく私もフリ揉めに遭遇します。

 

これまでも何回か遭遇してますが、今回のは結構揉めました。
これには普段は柔和な私も、戦いました!笑

 

 

そもそも先方が持っていた事業を、それだけでは弱くて財務省に査定されるから、

こちらの事業に取り込んでお金がつくようにしているのに、

 

私の課の事業に入ったから、あとはよろしく的な先方の姿勢に、

私の課の担当ラインが怒り、そう簡単には引き受けられんと、

担当同士、連絡ライン同士の大混戦が起こりました。

 

 

こんなにモメたのは初めて。

 

 

例えるならば、先方のボロ一軒屋では可哀想だから、こちらのマンションの一室を貸してあげたのに、家賃を払わんと言っているようなもんです。

 

お手前のケツはお手前で拭いていただきたい。

 

1回戦(連絡ラインの戦い)

私(研修生) VS 先方の課の研修生 

 

勝者:私

 

 

よし、打ち負かした、相手にフリを返したと思ったら次鋒が出てきました(剣道か!)

 

 

2回戦(連絡ラインの戦い)

私(研修生 29歳) VS 先方の課の次席(文科省キャリア職員 24歳)

 

つ、つよい。。。

 

結果:ドロー

 

 

エクストラマッチ(原係同士の戦い)

  

当課担当ライン係長 VS 先方の課の担当ライン係長

 

結果:ドロー

 

 

このフリ揉めは、結果的には話してもきりがないので、

”時間がもったいないからこっちでやります”と、捨て台詞をはいて

こちらで引き受けることにしました。

 

だって

とっくに依頼元の締切過ぎてんだから、いつまでも不毛な戦いはやってられんですよ。

 

 

フリ揉めた時こそ、連絡ラインの評価が決まる

 

 

連絡ラインは大抵つつがなく課内に仕事を振り分けていますが、

フリ揉めた時は他課に突きかえさなければいけません。

  

この時、仕事をちゃんと突き返せるか、あるいは、負けて持ち帰ってくるかで、

課内の評価が変わります。

 

戦闘力の高い連絡ラインか、弱い連絡ラインか、という風に省内では言われますね。

 

 

戦闘力の要素は、案件に関する情報保有量、論理的説明力、話の組み立て、

相手の気持ちを汲み取る、誘導する、語気の勢い、など、交渉術の全てが入っているので、

あまり歓迎されないフリ揉めですが、これの場数を踏むと、

交渉術がメキメキ身に付くと思います。

 

 

ただし、もちろん立場、役職も戦闘力の一要素になるので、

相手の偉い人、剣道で言う所の副将や大将がでてくると、素直に引き下がった方がいいですね。

 

 

そうまでして、突きかえすと、向こうに貸しを作ってしまうことになることが多いです。

 

持ちつ持たれつとはいえ、あまり明確な貸しを作ると後々の仕事でやりたくない

仕事を断りにくくなる、、、

 

ある程度戦って平行線なら引いて、早く仕事を進めることを考えましょう。

その仕事に関わるのは我々文科省だけではないですからね。

 

 

結論:フリ揉めても死にません

フリ揉めは胃の痛くなる場面もありますが、仮に自分のところに仕事が落ちても死にません。

柳のような気持ちで進めるだけです。

  

 

自分のところにフリがついて、課の周りの皆さんから残念がられても死にません。

 

大丈夫です。本当に担当するのが自分、ということは連絡ラインにとってはあまりないので。

(↑これを言ったら原係に相当怒られるww)

 

 

なんなら連絡ラインから仕事を振られる原係の研修生でも、

そういうフリ揉めたナイーブな案件は触らないでしょうから、

とりあえず研修生は安心していいです。
(係長指示で、やってみろ、という場面はあるかもしれないけど。)

 

8月は58hの残業です。

  

今日は以上です。

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