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行政実務研修生のお仕事【出張編】

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 行政実務研修生日記㉓

行政実務研修生のお仕事【出張編】

さて、行政実務研修生として文科省働いていると、時々、役職付きの方の出張についていくことがあります。よく随行といわれていますね。

 

早い話がかばん持ちなわけですが、実際このご時世にカバンを持たされることはありません。

要は、研修生を出張に連れて行って、行ったことのない大学を見たり、会ったことのない人たちと意見を交換し、勉強してもらおうということです。

 

文科省も人件費を大学持ちで人を送ってもらっているわけなので、それくらいのサービスはしてくれます。もちろん、旅費は文科省もちで。

ありがたいことです。

 

広島大学に行ってきました。

  

さて、今回私は広島大学に行ってきました。

訪問行程としては、だいたいが、

役員挨拶、施設見学、文科省講演会、懇親会といった流れです。

 

施設見学は貴重な経験ですね。

私は東北の小さな教員養成単科大所属ですし、学生時代も文系の学部ですので、本格的な理系の研究施設というものを見たことがありません。

今回は日本で唯一大学に設置されている施設を見学、初めての世界屈指の施設を目の当たりにし、勉強になったというか、なんでも直接見てみないとわからないもんだなーととても感心しましたね。

 

一応リンクを貼っておきます。

http://www.hsrc.hiroshima-u.ac.jp/

 

施設見学が終わると文科省講演会です。要は、私が随行した役職付きの方の講演会です。

 

講演会の具体的な中身はここでは書きませんが、すごいざっくりまとめると、

大学が社会のニーズに応えられるよう、より自由に大学が活動できるようにする法改正を文科省は実施しているよ

という内容です。

 

それを踏まえて以下、私の意見です。

 

法改正はGOOD。

でも、それに対して大学がまだついてきてないというか、

そういった社会人向けのリカレント教育とかに向けた準備をしようという機運が全体として高まっていない。

一部の大学だけ行動している。

 

さらに、肝心の社会はもっとついてきていない。
全然、大学で学びなおす、ユニット的に(必要な部分を)大学で学ぶということが一般的になってない。 

 

なぜか?

国の調査では、研修等に大学を利用したことが無い一般企業向けに、その理由をアンケート調査を行いました。

その結果、6割以上の会社が、そもそも研修に大学を使うという発想がなかった、

また、5割以上が、大学で一般向けに研修等を行ってくれると知らなかった、

という結果が出てきました。

 

確かに、大学業界にいない人と話していても、”大学で学びなおしたいよね”みたいな話には1度もなったことがありません。少なくとも私は。

それどころか、大学職員同士で話していても、大学で勉強しようかななんて行動を起こした人は、数えるくらいしか知りませんね。

 

大学改革を世間に浸透させるには

これはなぜでしょうか。

 

 

理由は単純。全然話題にならないから。それゆえに社会に浸透しない。

では、世の話題をかっさらうには?

 

通信インフラで5Gもまもなく導入されるし、今後は間違いなく動画やVR、ライブ配信(ネット会議等含む)などが

ますます一般的になっていくのは間違いありません。

 


また今、テレビ広告とインターネット広告の市場規模はほぼ同じです。昔はもちろんテレビ広告が断然上でしたが、もう同じ市場規模。


そしてやがてインターネット広告が上回る。
日本よりwi-fiが浸透しているアメリカではすでにそうなっています。

 

だから、
かなり極端な意見を言えば、大学でユーチューブの動画の作り方やVRの仕組みとか、それを使った広告方法を教えるとか、

仕事で必要なライブ配信技術を教えるとか、これからのニーズに合うもので、話題性のある講義、コンテンツを大学が用意する。

 

かつ、そのコンテンツは
ネットに発信する世代をターゲットにして、その世代の話題になるコンテンツを出せば、バズる、私はそう思いますよ。


世に広まるスピードはミドル世代をターゲットにするより、ネットに発信することが当たり前の若い世代に合わせた方が絶対に早い。

 

そしたら、人気youtuberやインフルエンサーなどの若い教授や、名物ギャル教授なんかもできて、一気に社会の関心が集まり、口コミで広がり、やがて一般的になる。

 

実はこれ、スマホが現在一般的になったプロセスと同じ道のりなんです。

 

まず、感度の高い若い世代が新しいものを手に取ってみる

良いものであったのでネットや口コミを介しどんどん同年代に広まる。

広まった先の家族や職場で別な世代にも浸透する。

 

大学の改革、変貌というのも、この道のりをたどれば、数年で一般的になるのではないでしょうか。

もちろん、話題性があって、かつ、実のあるコンテンツが大前提にはなりますが。

 

また、数か年計画でやる、なんていうと、また財務省あたりがケチをつけてきそうですが、それはもう上手くかわすしかないですね。

 

すぐ集客につながるわけではないにしても、
大学で面白いことをやっているということを知ってもらうことが大事です。

 
すぐに大学のお客さんになってくれなくても、各人、時間やお金に目処が立った時に思い出して手を挙げる人だって必ずいる。

スマホだってそうじゃないですか。

 

電子書籍や、ネット通販、スマホとか、新しいものが世に出て世間に普及したプロセスを分析してなぞる、大学の広報、文科省の広報にもこういった視点が必要ですよね。

要はマーケティング。

 

ただ、広まった先で大学に実際学びに来てくれるか、というのはまた別な問題もあります。それはお金と時間のハードル。

 

社会人だとこの2つがどうしてもネックになりますよね。

 

このハードルも、
新しいものが世に出て世間に普及したプロセスを分析してなぞる

手法で良いと思います。

 

Amazon prime Videoや、Huluなどの動画サブスクなんかも、既に一般的になりつつありますよね。

 

年額4000円、あるいは月額1000円、で圧倒的なボリュームの映画やアニメが視聴でき、時間制限もなし。

忙しい現代だから、こういったサービスはウケているのだと思います。

 

それにならい、大学も土日開講はもちろん、ネット開講、VOD、ライブ配信、月額数千円、等、とにかく受講側のお金と時間のハードルを下げる

かつ、教授する側の大学の運営に支障をきたさない手法で運営する。

 

ネットを使うのはそういう意味でマストでしょうね。

 

まとめ:行政実務研修生は出張で学ぶこと、感じる機会が多くあります。できればそれをアウトプットしましょう。

 

現に私のこの記事も、広島行ってきました、の話からここまで大脱線した(広がりをみせた)のですから、

感じたことや関心を思ったことを形にしてみるのはとても大事なことです。

 

人間の脳は紐づけが好きなので、アウトプット作業の中で自分の中の様々な知識と紐づけされて、思ってもみなかったようなアイデアが生まれます。

 

クリエイティブな人ってこういう脳の仕組みをわかっているから、とにかく形にするんですよ。

クリエイティブだから形にするのではなく、形にするからクリエイティブさがどんどん引き出されてくるというか。

 

せっかくの貴重な行政実務研修生の期間、なるべくアウトプットをしていきます。

もちろん、このブログもそのアウトプットの一つです。

ブログ立ち上げの目的である、”これから行政実務研修生になる人の背中を押せる情報を世に残す”を達成するため、

毎日を実りある日々にし、その実りをアウトプットしていきます。

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