行政実務研修生日記⑳
今週は水木金と残業、飲み会、飲み会と続き、ブログ更新が滞ってしまいました。
金曜日の飲み会というのは、行政実務研修生が月に1回参加する、施設見学会という研修の懇親会でしたので、今回は施設見学会とは?何か書いていきます。
行政実務研修生のお仕事【施設見学会編】
施設見学会とは
結論から言うと、文字のごとく、都内近郊の大学や研究機関、中央省庁所管の機関に見学に出向き、施設の概要や研究内容等を聞き、研修生の教養、糧にしてもらうというイベントです。
言い換えると、遠足みたいな感じです。
もちろん、こういった企画は見学先のご協力があってできるものですので、感謝感謝です。
今回私は調布にある電気通信大学に行ってまいりました。
昨年、創立100周年を迎えられたということで、大変歴史のある大学であり、通信技術の黎明期(モールス信号や真空管技術等)に始まり、今や電気通信技術をはじめ、医療研究に至るまで幅広い研究を行っていることが分かりました。
一応、HPのリンクを貼っておきます。ご興味のある方はこちらまで。
施設見学会の日のスケジュール感
施設見学会はだいたい、午後スタート、夜は懇親会、という流れです。
よって当日の流れは以下のようになります。
- 午前は普通に仕事。でも昼前後には出発なので、仕掛り案件の積み残しに要注意。
- お昼を食べて出発。目的地には13~14時頃にと到着し、研修は14時頃から始まることが多いようです。
- 16~17頃に見学会終了。19時目処スタートで懇親会です
さて、日中の研修会がとても勉強になることは言うまでもありません。大学卒といえど、母校と職場以外の大学について詳しい人ってほとんどいないのではないでしょうか。
懇親会の参加の必要性
そして懇親会、結論から言うと、参加意義 有りです。
理由は以下の3つです。
①メール・電話でしかやり取りのなかった人の顔が分かる。
②そういう人とはだいたい仲良くなる。
③その結果仕事がますますやりやすくなる。
順番に深堀りすると、
文科省は大きい組織、大きいフロア、部署のある階が違うと顔を合わせることはほとんどない環境です。この大きいフロアというのが結構曲者で、同じフロアでも端と真ん中くらい離れれば、直で会うより電話、メールで連絡が取られています。
一見、部署単位で部屋を分けている時より、大フロアにしたほうがコミュニケーションが円滑にとれそうですが、実は、大きいフロアのほうがコミュニケーションが発生しずらい、という研究結果が出ています。
これは他の部署の人に聞かれたくない話があったり、立つと周りの視線が気になるという心理的な影響が働いているためです。
ですので、文科省で働いていると、同じフロアでしょっちゅうメールのやり取りはあるのに、顔が分からないということが良くあります。
これが、懇親会で解消されていくわけです。
お互い自己紹介すると、そこらで「あ~、○○さんね!私~~の件で連絡してる△△です!」みたいな会話が生まれています。
私もありました(私の作業の提出が遅れていたひとに、、、)
そして、名前しか知らなかった人の顔、人と成りを知って安心し、トークははずみ、それが普段の業務でも活きてくる。
コミュニケーションを取りやすくなるのは、仕事を効率的に進める上で大事ですよね。
研修生同士の繋がりは自分を救う
とりわけ、文科省に研修生が行った時の、プロパー職員とのビハインドは、人間関係の無さです。周りの上司・先輩は何年も勤めているので、省内の仕事がどんな人から来ているか把握していたり、時にはその個人的なパイプを使って根回ししてうまく進めています。
私のいる局は、プロパー職員と研修生の割合が6:4くらいで半数近くいるので、研修生とはいえ、仲間を作っておくのは自分を救うための手段といえます。
(手段と書くとなんだか利用しているみたいですが、単にお互い助け合った方が、快適に働けるよ、ということです。)
研修生に繋がりは大学業界にいても、別な世界に行っても有効です。
行政実務研修生として文科省に来た人は、それぞれ様々な思いを持っています。
文科省に移籍したくて来ている人、大学に言われてしょうがなく来ている人、大学の役に立つため、1年でスキルアップを目指している人、など様々です。
私は第3者です。私のホームは大学であり、研修生で文科省にいても、軸は大学への貢献と自身のスキルアップなので、スパイ活動や自分の糧になる仕事をなるべくやっています。(ちょっと独立志向もふつふつと沸いてはきているのですが、それはまだまだ未定なので、、、)
思いは様々、研修後の行き先も様々ですが、結局は同じ業界、しかもそんなに広くない世界なので、仲良くなって繋がっておけば、
大学に戻った人からは他大学の動きが聞ける、
文科省に残った人にはこそっと政策の動きを流してもらう、今年のトレンドを教えてもらう、など、研修生同士、研修が終わった後も、有益な繋がりになります。
もちろん、このような繋がりにするには、”自分からのギブを惜しみなくする”ということが大前提にあります。
まとめ:仲良くなって、相手のために全力でギブしよう。その後の自分を助けてくれます。
仲良くなっても、研修中に頼りっぱなしで、研修終了後しばらくして、またあれこれ教えてと言われても、「なんだよ」って感じですよね。
研修生同士なかよくなったら、その人のために、できることを最大限やってみてください。最大限の量でもいいし、最速のスピードでもいい。相手の感謝・感動を勝ち取りましょう。
あなたがそうやってくれた人は、きっとこれからの職業人生の様々な場面で助けてくれると思います。だって、研修生の1年間ってそれぞれの中で忘れられない1年間になるわけですから。
小中高で仲良くなった友人とは一生の付き合いなるのと、ほとんど同じです。
稀有な期間で仲良くなったからこそ、関係が続くのです。
私もまだまだです。あと10か月、たくさんギブしていきます。