令和ですね。おめでとうございます。
タイトル通り、文科省への研修生としての勤務は個人のスキルアップとしては間違いなく有効です。
なぜ有効なのか、理由は以下の3つが挙げられます。
- 大学にはないスピード感が身に付きます。その結果仕事が早くなります。
- 横のつながりができます。将来的に役に立つ可能性大です。
- 議員会館や国会に行くなど、単純に滅多にない機会に遭遇できます。
1つずつ掘り下げていきます。まずはスピード感について。
まず、大学は民間企業と比べると(場合によりけりですが)、基本的にはかなり時間がゆったりと流れています。
民間企業から転職した方はその違いが分かっていると思いますので、問題ないと思いますが (私は4年の企業勤務後、大学に転職)、
新卒で大学に就職して、大学のスピード感が普通と思っているとかなり危険です。つぶしが効かなくなります。
今後大学がどうなるか、潰れるかもわからないご時世で、大学のスピード感覚で社会の荒波に放り出されると、おそらくかなり苦労し、仕事の遅い人、というレッテルを貼られるでしょう。
おそらく、企業で営業の仕事をしていて、お客さんから製品の見積もりを求められるとだいたいB to Bの企業なら1~3日の間にお客さんに出すことがに多いのでは。
その1~3日の間で、社内の各部署に依頼をふり、協議し、上司の確認をとる、などの作業が発生するため、けっこうテキパキ進めないといけません。
一方、大学だと、各部署に依頼を振ると、短くても1週間とかで締切を設定するのではないでしょうか。(1週間以下だと、お叱りの電話が来ることもありました。。。)
そんな感じなので、大学では仕事を後回しにする(俗に塩漬けにする)ことがしばしばあります。
しかし、文科省にいけば、この点がばっちりトレーニングできます。基本、仕事の締切は当日が多いです。ひどいと30分以内の照会が飛んできたりします。あとメールが1日150通以上来たり。これについていき、そつなくこなしていけば、どこでも通用するスピードを身に付けることが出来ます。
続いて、横のつながりについて。
これは、研修同士、配属される課の若い職員同士で仲良くなれば、大学に戻ってからも他大学や文科省の情報がとれるということです。こういったネットワークづくりも、研修生の特権というか、将来の自分を助けることになります。
ただ、無理して居心地の悪い人や、無能な人とも仲良くなる必要はないと思います。結局、無理して作った関係は時間がたって場所が離れれば、自然消滅しますよね。
この人は自分に益を与えてくれる、そういう人と、仲を深めていけば良いと思います。もちろん、自分が他人に益を与えることが出来る人であるというのが大前提なので、そうなれるよう、公私含め自分の魅力や特徴をつけていかなくてはなりません。
ちなみに私は、文科省派遣前にyoutubeにドラムの動画をいくつかあげていたので、それがフックになり覚えていただいた方もいました。
こういった繋がりを持って大学に帰れば、大学にも重宝がられますし、信用も増える、大学の仕事がしやすくなる、ということにつながると思います。
また、大学の仕事でなくとも、将来独立とか転職とかしたときにも、そのような関係は、情報という側面で自分を助けてくれるはずです。と同時に、つながった人を助けてあげましょう。
最後に、貴重な機会に恵まれることについて。
これは完全に知見が広がる、ということですね。社会勉強です。
私も赴任初週に議員会館に入りましたが、「へえ~」という体験が多くあります。
おもしろいですよ、単純に。
あと、大体この手の仕事は上の人とも関わりが出てくるので、上とのつながりができる機会にもなります。横だけでなく、文科省内でもある程度の地位にいる方とのつながりができることは、大学にとっても大きな財産ですよね。
無論、そのような繋がりをもつ職員は重宝されます。
というわけで、文科省への行政実務研修生としての赴任は本人にとっては、活用の仕方によってはとても有益になります。迷える方は是非チャレンジを。
一方、この行政実務研修生制度において、研修生の給料は大学持ちというのが1つネックなんですが、この点は別の機会に書きます。
また、以下余談ですが、東京に勤めるということは、東京ならではの、地方勤務ではない様々な出会いもあります。
私は先日、文科省とは全然関係のないコミュニティの飲み会で、飲食系のコンサルの人と会いました。
自分の経験や能力をほかの人にコンサルして提供する、それによって互いにウィンウィンの関係を得る
私も、能力はなくとも、自分の経験や思ったことを、これから新たに行政実務研修にチャレンジする人の勇気や元気になれば、
一言で言うと背中を押すものにしたい、そんな気持ちでこのブログを書いています。